天童節 昭和演歌名曲選 第六集

天童よしみ( 天童芳美 ) 天童節 昭和演歌名曲選 第六集歌詞
1.湖畔の宿

作詞:佐藤惣之助
作曲:服部良一

山の淋しい 湖に
ひとり来たのも 悲しい心
胸のいたみに たえかねて
昨日(きのう)の夢と 焚(た)きすてる
古い手紙の うすけむり

水にたそがれ せまる頃
岸の林を しずかに行けば
雲は流れて むらさきの
薄(うす)きすみれに ほろほろと
いつか涙の 陽(ひ)がおちる

ランプ引きよせ ふるさとへ
書いてまた消す 湖畔の便り
旅のこころの つれづれに
ひとり占う トランプの
青い女王(クイーン)の さびしさよ


2.三百六十五夜


3.憧れは馬車に乗って


4.白い花の咲く頃


5.銀座カンカン娘

作詞:佐伯孝夫
作曲:服部良一

あの娘(こ)可愛いや カンカン娘
赤いブラウス サンダルはいて
誰を待つやら 銀座の街角
時計ながめて ソワソワニヤニヤ
これが銀座の カンカン娘
これが銀座の カンカン娘

雨に降られて カンカン娘
傘もささずに 靴までぬいで
ままよ銀座は 私のジャングル
虎や狼 恐くはないのよ
これが銀座の カンカン娘
これが銀座の カンカン娘

指をさされて カンカン娘
ちょいと啖呵(たんか)も 切りたくなるわ
家(うち)がなくても お金がなくても
男なんかに だまされまいぞよ
これが銀座の カンカン娘
これが銀座の カンカン娘

カルピス飲んで カンカン娘
一つグラスに ストローが二本
初恋の味 忘れちゃいやよ
顔を見合わせ チュウチュウチュウチュウ
これが銀座の カンカン娘
これが銀座の カンカン娘


6.おさげと花と地蔵さんと

作詞:東條寿三郎
作曲:細川潤一

指をまるめて のぞいたら
黙ってみんな 泣いていた
日ぐれの空の その向こう
さようなら
呼べば遠くで さようなら
おさげと花と 地蔵さんと

あれから三年 もう三月
変わらず今も あのままで
空見て立って いるのやら
さようなら
耳をすませば さようなら
おさげと花と 地蔵さんと

なんにもいわずに 手をあげて
爪立ちながら 見てたっけ
思いはめぐる あかね空
さようなら
呼べばどこかで さようなら
おさげと花と 地蔵さんと


7.桑港のチャイナ街


8.むすめ巡礼


9.船頭小唄


10.懐しのブルース


11.君待てども


12.上海ブルース


13.港が見える丘

作詞:東辰三
作曲:東辰三

あなたと二人で 来た丘は
港が見える丘
色あせた桜 唯一つ
淋しく 咲いていた
船の汽笛 咽(むせ)び泣けば
チラリホラリと 花片(はなびら)
あなたと私に 降りかかる
春の午後でした

あなたと別れた あの夜は
港が暗い夜
青白い灯り 唯一つ
桜を 照らしてた
船の汽笛 消えて行けば
チラリチラリと 花片
涙の雫に きらめいた
霧の夜でした

あなたを想うて 来る丘は
港が見える丘
葉桜をソヨロ 訪れる
しお風 浜の風
船の汽笛 遠く聞いて
ウツラトロリと 見る夢
あなたの口許 あの笑顔
淡い夢でした


14.あざみの歌


15.ここに幸あり

作詞:高橋掬太郎
作曲:飯田三郎

嵐も吹けば 雨も降る
女の道よ なぜ険し
君を頼りに 私は生きる
ここに幸あり 青い空

誰にも言えぬ 爪のあと
心にうけた 恋の鳥
ないてのがれて さまよい行けば
夜の巷の 風かなし

命のかぎり 呼びかける
谺(こだま)の果(は)てに 待つは誰
君によりそい 明るく仰ぐ
ここに幸あり 白い雲


16.高原列車は行く

作詞:丘灯至夫
作曲:古関裕而

汽車の窓から ハンケチ振れば
牧場の乙女が 花束投げる
明るい青空 白樺林
山越え谷越え はるばると ララ……
高原列車は ララ…… 行くよ

みどりの谷間に 山百合ゆれて
歌声ひびくよ 観光バスよ
君らの泊りも 温泉(いでゆ)の宿か
山越え谷越え はるばると ララ…
高原列車は ララ…… 行くよ

峠を越えれば 夢見るような
五色の湖 飛び交う小鳥
汽笛も二人の しあわせうたう
山越え谷越え はるばると ララ……
高原列車は ララ…… 行くよ